2015年3月3日火曜日

マーフシ島からの1島1リゾート日帰り① リヒヴェリ(2015年2月23日)

マーフシ島2日目、
日帰り旅行としてRihiveli Beach Resort(リヒヴェリ)を訪れる。

1島1リゾートへのエクスカーションはマーフシ島からの往復スピードボート代を旅行会社に払い、
現地レストランでのランチ、ビーチチェア、ビーチタオルのレンタル、
税金を含めた入島料をリゾートに払う必要がある。
往復ボート代は頭割りで1人だと高いが、人数が集まると安くなる。
今回利用したiCom toursでは5人以上でリゾートまでの往復スピードボート代が1人25ドル(3000円)。
また、入島料はフィックスでリゾートごとに異なる。

マーフシ島到着時は入島料が35ドル(4200円)と安めのBiyadooを予定し、
申し込んでいたものの、人数が1人で移動費が70ドル(8500円)もかかるので途中で断念。
iCom toursの告知用ホワイトボードでツアー内容と参加人数を確認すると、
リヒヴェリへのエクスカーションがすでに9人集まっており、往復スピードボート代が25ドル、
Rihiveli Beach Resortへの入島料は56ドル、合計で81ドル(9700円)なので検討してみる。
Googleアースで上空からの様子を見る限り、
リヒヴェリはラグーンに囲まれた浅瀬のリゾートのようだ。


iCom toursの人の話だと珊瑚は近場にないものの、
浅瀬なのですぐ近くの無人島まで歩いて行けるそうで興味深い。
マーフシ島午前8時発の18時までの丸一日バカンス。
一生に一度、人生で最初で最後かもしれないモルディブ。
パンフレットとにらめっこし、ツアー代はけちらずに前夜ギリギリに申し込む。



翌朝は7時に起き、Arena Lodge Skyで朝飯を食べて出発。
一人旅バックパッカーとはいえ、1島1リゾートでのバカンス。
最初から海パン姿、リュックにはiPhoneとデジカメ一眼レフ以外に貴重品は入れずに部屋を去る。
もちろん、リヒヴェリ入島料の56ドル、アメリカドル紙幣も忘れない。

iCom toursの前に行くと当日のメンバーは15人。
昨日フルフマレ島のホテルからマーフシ島まで一緒だったフィリピン人カップルとまた一緒でお互い苦笑い。
他にはイタリア人カップルとロシア人カップルが2組、子供3人を含めたロシア人家族連れが6人だった。
もちろん一人参加は自分だけである。

15人を乗せたスピードボートは水しぶきをあげてマーフシ島の南へと進んで行く。
昨日の段階で行こうと思っていたBiyadooも通過する。
尚、Biyadooもこれから向かうリヒヴェリもモルディブの写真に必ず出てくる水上コテージはないようだ。




いきなりイルカの群れが現れ、一同感嘆。
ニュージーランドのカイコウラで結局見れなかったイルカが次から次へと現れる。
ニュージーランドでの悔しさをあざ笑うかのようにイルカたちは水面から顔を出し、
ピョンピョンと飛び跳ねている。
華麗なるスクリュージャンプの芸を見せてくるイルカもいた。



イルカのギーギーという鳴き声を聞いたのは水族館のイルカのショー以来。
イルカの群れに迎え入れられ、リヒヴェリのラグーンに入る。
これまでの旅で見てきた極上の海マレーシアのプルフンティアンと同等、
…いやそれ以上に透明で青さがマーフシ島とは桁違いの海水が目の前に広がる。
ここが熱帯魚が戯れる本当の楽園の入口だろう。




本当に美しいものを目の当たりにした時の最初の反応は笑いかもしれない。
感動の涙とはじわじわと感情が高まったときに出るものだ。
さすがに声高に爆笑はできなかったものの、
スピードボートの他人の目を気にせずに口元が緩みっぱなしだった。
他の14人が先にリゾートの入口に向かう中、
桟橋から透明度抜群のクリスタルブルーに見とれていた。




入口のレセプションでウェルカムドリンクのパイナップルジュースをもらい、
Rihiveli Beach Resortについて説明を受ける。
ランチバイキングは海に面したレストランでとれること、
客室のロッジの前は侵入禁止であること、
浅瀬に浮かぶ2つの無人島には歩いて行けること、
また、リヒヴェリには+1時間の時差があり、
島を去る18時はマーフシ島の時刻なので注意すること。

一通りの説明が終わってから自由時間。
早速午前中の干潮時にリュックを背負い、カメラをぶら下げたまま浅瀬を歩いて無人島を目指す。
海水は膝下レベルの浅さだった。



ラグーンの中は珊瑚が存在しない純白の砂。
汚点が一点もない白く透明な海が水平線に吸い込まれるように広がっている。



あまりにも現実世界からかけ離れた光景で天国にたどり着いたかのよう。
白い浅瀬の海水は午前中の陽光に照らされて眩しかった。
サングラスがあった方が良さそうだけれども、
ピュアな明るさをごまかさずにそのまま凝視したい。

歩いてきた浅瀬を振り返ると、
ヤシの木々を載せたリヒヴェリの平坦で白い砂の島が
薄いクリスタル板の上にそっと置かれているように見える。



午前中は風がないからか海面も穏やか。
水面ギリギリまで浸かって写真を撮ることもできる。
やがて近づく無人島を水面レベルから眺めるのはやはり現実の出来事とは思えない。



あまりにも小さな無人島に上陸。
リュックは砂浜に置いて歩く。
無人島から延びる砂州は現実にはありえないような白色をしており、
蛇行する砂州はビーチという概念を覆す極上のプライベートビーチである。






無人島の北側には海水が急に深くなっているスポットがあるようでサファイア色に澄んでいる。
ブルーホールのようでもあり、浅瀬では膝下の水が一気に胸まで上がる。



ちょっとしたブルーホールの先にはラグーンの淵に向かって深さがましているようで
青いグラデーションに「すげぇ!」と声を何度も出してしまった。




せっかくなのでサファイア色の海水を挟んで無人島を眺めてみる。
透明な浅瀬からとは違った表情であり、
ヤシの木が生えている無人島は楽園の理想図。



また、浅瀬には完全に海に囲まれた砂州、サンドバンクが現れたりする。
四畳半くらいしかないサンドバンクは世界最小の白い砂浜の島といえるかもしれない。
地球の温暖化により海面が上昇し、モルディブは近い将来海に沈むと言われている。
干潮時にだけ海面から現れる世界最小の島を眺めながら
モルディブはやがて映画『ウォーターワールド』のような世界になるのだろうか、と思ったりした。




正午前には無人島遊びを終え、リヒヴェリに引き返す。
1島1リゾートでのランチは豪勢なビュッフェ。
しかも、海に面したレストランという贅沢なシチュエーション。
一人旅のバックパッカーの分際で罰があたりそうだ。





インドネシアでの過酷な旅やオセアニアでの倹約滞在のことを忘れて、
フランス人シェフに調理されたような美食を腹一杯に味わった。
もちろん、食卓の目の前の楽園を満喫することは忘れない。
食後は無人島が見えるブランコで休息したりする。
休息さえもリヒヴェリでは別次元のものに思えてくる。




午後になるとすでに潮が満ちてきており、
透明だった浅瀬がクリスタルブルーに変わっている。
スピードボートが到着した桟橋からは濃いサファイア色のラグーンを見渡せる。
間違いなくこれまで訪れた世界で眺めた最高の青色。
今まで生きてきた人生においてこんな楽園は見たことがない。
偶然ではなく、計画していたとはいえ、
この日は誕生日。
自分自身へのご褒美であり、至福のバースデープレゼント。
想像をはるかに超える楽園の光景だった。







これまでの旅人生でタイのピーピー島やタオ島、インドネシアのギリ島、
カンボジアのロン島やマレーシアのプルフンティアン島、
あるいは、タンザニアのザンジバル島、エジプトの紅海、
イタリアやフランス、ギリシャの地中海リゾートを訪れてきたが、
モルディブ環礁のリゾートはそれらをはるかに上回るレベルに感じる。
常識を覆す白いサンドバンク、無人島、ブルーラグーン…。
モルディブは別次元の世界だと断言できる。







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